携帯に着信を知らせる振動が・・・ 着信ボタンを押すと 「もしもし、俺だけど。」 まるでオレオレ詐欺見たいな電話の掛け方をするのは、おじさんの悪友である。 「聞いた話なんだが、北九州にまるでヨーロッパの古城見たいなダムがあるらしんだけど知ってる?」 知らないと答えると 「ダムの敷地全体がまるでリアルなRPGゲームの様な雰囲気らしいんだ。 例の時空紀行ネタに良いんじゃね?」 本当にそんな所が有るなら良いね。なんと言うダム? と尋ねると・・・ ┌(* ̄0 ̄)┐ワーッハッハッハ 「わからん」 自分で調べろ。じゃあね。ツーツー・・・ ΣΣ┗(|||`□´|||)┛ンガァァー!! 何の為の電話だぁ!! イヤガラセカァ!! と言う事で調べて見ました。 悪友が言っていたダムは通常のダムとは違い、なんと民営管理のダムで河内貯水池と言う所でした。 (゜ロ゜;)....う・・うそ そんなダムって存在する訳?? このダムを管理してるのは新日本製鐵八幡製鐵所。 製鐵所で使う工業用水を確保する為に作られたダムだったんです。 竣工は1927年(昭和2年)です。十分に時空紀行で取り上げ可能な年季の入った施設見たいです。 これは、もしかしたら当たりかも。(_≧Д≦)ノ彡☆バンバン!! (=´▽`=)ノ 早速、現地にまめと出掛けて見ました。 福岡県北九州市八幡東区大字大蔵にあるダムの駐車場に到着。 カメラの準備とか、まめの移動準備とかしてる最中に、駐車場横にある階段をふと見上げると・・・ なんだぁ。あれは!? Σ( ̄□ ̄ノ)ノ 要塞見たいな物が見えるんですが・・・ こ・こ・これは・・・この城の第1砦??? うわぁ!!まめ!! 上から弓で狙われるぞぉ!!ヒィー(((゜Д゜)))ガタガタ 何で、こんな所に砦があるんだぁ!! と、まめと軽い小芝居を入れましたが、なんとこの建物、このダムの管理棟なんですよ。 ありえねー!!(((p(≧□≦)q))) どう見てもドラクエのラダムート城の第1砦だろう。 どうして、こんな作りにしたんだぁ??? ちょっとだけ真面目に、何故こんな石貼りの管理棟を建てたのかを考えて見ました。 この石貼りの装飾は単に見た目の美しさだけではなくて、コンクリートより天然石の方が劣化にに強く、 恒久的に美しさを維持出来ると言う考え方が当時はあったらしいです。 管理棟の入口には「遠想」の文字があります。 この貯水池を設計及び工事の監督を勤めた沼田尚徳氏の書跡です。 100年経っても、変わりなく人々の生活に潤いを与える場所であってほしいと願ったのではないかと、 おじさんは思いました。だからこそ、あえてこんな変わったダムを作ったのかも知れませんね。 ダム本体を見る前に度胆を抜かれたおじさんとまめですが、探索準備も終わり、 いよいよ、問題のダムの方へ向かいます。 写真はまめと「さぁ行くか!!」と気合いを入れている時の写真です。 遠くにダム本体が見えて来ました。 マジかぁぁぁ!!Σ( ̄ロ ̄lll) ・・・ これは、間違いなく中世ヨーロッパの古城の城壁にしか見えない!! ここは河内貯水池って言う名前のお城じゃないのかぁ??? ダムの天端(ダムの頂上部)までやって来ました。 天端は解放されて自由に散策を楽しむ事が出来る様です。 まめと、「やっとダムらしい感じになって来たね」って話している時の写真です。 しかし、油断は出来ません。 このダム何がおきるか分かりませんから!! まめの表情からおじさん達の緊張感が伝わって来ると思いませんか? 何に緊張しているのか本人にも分かってませんが(笑) 中央に見えているのは取水塔だよなぁ?( ̄‥ ̄a;)ぽりぽり ダムだから取水塔以外考えられないよなぁ? しかし、どう見ても取水塔の上から攻撃されそうな気がします。(笑) 匍匐前進しながら、取水塔に近付きます。ヤバイヨ(TдT;三;TдT)ヤバイヨ 敵兵はまだ気付いて無い様です。 こんな所で取水塔の上から弓矢で攻撃されたら隠れる場所もありません。 念のために、セッコウにまめを出します。 念には念を入れて慎重に近付きます。 Σ( ̄□ ̄ノ)ノゲ!!まめ何か発見した見たいです。 城壁の高欄に石つぶてが、めり込んでる。 敵は投石械も持ってるのかぁ!! ヒィー(((゜Д゜)))ガタガタ m(_ _;)m はい、すいません。 小芝居中ですが、簡単に補足説明を入れときます。 ダムの天端の高欄には、石材で緻密に装飾が施されていました。 凄い、凄過ぎます。 どんな所も手を抜かないこの技法が、このダムを古城の様に見せているのだと思います。 それでは、引き続きおじさん小芝居におつき合い下さい。(笑) おじさん、もうこの小芝居、やめていいんじゃね? 取水塔の上から敵兵は攻めて来ないと思うからさ。 Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン 小芝居止めちゃうの。 折角、面白くなって来たのに残念だなぁ。 それは魔法が当り前の時代、そう妖精も見る事が出来た時代の話しじゃ。 妖精の山の有る、キタキ・シュウと言う村の近くに 川を塞き止めた静かな湖畔があり、その湖畔に取水塔という美しい塔があったそうだ。 その塔は切石、割石、野面石、表情の違う石を巧みに使い、見る者を虜にした、とても美しい塔だったそうだ。 又、美しいばかりではなく、凄い力を秘めていたと言われておる。 ※注意、緑文字は本当の事です。他はおじさんの妄想です。 ( ̄‥ ̄a;)ぽりぽり おじさん。おじさん。さては小芝居を続ける気だね。 しかも設定を変えてるよ。よくそんなに、ホラ話しが出来る・・・ (_≧Д≦)ノ彡☆ 聞け勇者まめよ!! 眠れし水龍を、解き放つのだぁ!! ε=( ̄。 ̄;A フゥ… はい、はい。眠れし龍ね・・・分かりましたよ。 小芝居に付合えばいい訳ですね。 この美しき取水塔は近隣の村々に恵みの水を、 いかなる干ばつの時にも枯れる事無く分け与えてきたのじゃ。 その訳は、この地に住む水龍がこの美しき塔を愛しておったからじゃ。 この塔の正面には「風雨龍吟」と書き記せれておる。 龍が唄えば空は、にわかにかき曇り風雨がおこる。 そして恵みの水を与えると言う願いの意味じゃ。 勇者まめよ。(((p(≧□≦)q))) しかし、その優しき水龍は人々の信仰の力が衰えた為に、深い眠りについてしまっておる。 そなたの力で、水龍を蘇らせるのじゃ。 そして民に優しき水龍の事を思い出せるのじゃ。 Σ( ̄□ ̄ノ)ノゲ!!おじさん、本気でゲームの世界に入り込んでるよ。 しかも微妙に本当の事を織りまぜながらホラ話作ってる。 たち悪いなぁ。本当に!! この美しきダムが出来た時に作られた記念碑がこれじゃ。 記念碑には「乾坤日夜浮」と記されておる。 天にある太陽と月が(天と地が)昼と夜で入れ替わって、湖水の上を常に浮かんでる。 (日夜永遠に湖水に浮き動いている) この美しきダムに永遠を願って作られた物じゃ。 この結界の中に優しき水龍が眠っておる。 眼前の世界をあたかも創造の神が行うかの様に断ち割って見せと言う事か・・・ 勇者まめは思った俺に出来るのか・・・ ヒィー(((゜Д゜)))ガタガタ とうとうオイラの台詞まで、ホラ話になってきちゃったよ。 大丈夫かぁ。この時空紀行日記・・・ 勇者まめの口元がキラリと光る。 そうだ、伝説の武器を使うつもりなのだ。 柱も、携帯の充電器のコードも、そして時空さえも一瞬で断ち切ってしまう。 そう、げっ歯類最強の武器、伝説のオリハルコン前歯が炸裂した。 かくして、優しき水龍は目覚め。 キタキ・シユウの村に平和は戻ったのである。 (||| ̄□ ̄)<あちゃ 等々、おじさん写真まで無視して、話を進めちゃったよ。 まあ、風景写真だから良いけどさ。 とにかく終わって良かった。良かった。 長い長いおじさんの小芝居に付合って頂き本当にありがとうございました。 こんな小芝居がつい浮かんでしまう程、浮き世離れしたダムだったです。 そんな素晴らしい装飾が施されている天端から、ダムの直下を眺めます。 今は封鎖されている天端からダム直下に降りる階段までも 何だかもう一本お話が書けそうな程、味がある近代化産業遺産のダムです。 右の写真には関連施設が当時のままの姿で森の中に溶け込む様に写り込んでいます。 これらの関連施設は全て同じように全面装飾が施されているそうです。 設計者の強い美学を感じずには、いられない建物達です。 当時、高価だったセメントを節約するいう経済的な要因が 逆に優れた石工事の技術を導き出したのかも知れませんね。 コンクリートと言う近代的な素材に石材と言う古典的な素材が組み合わされた結果、 とてもダムとは思えない景観が出来上がってしまった河内貯水池。 見学に来られた方々が口々に「これは中世ヨーロッパの古城」だと言われるのが分かりました。 本当に素敵な所でした。 さあ、まめそろそろ帰ろうか。と話している時に・・・ (゜ロ゜;)....う・・うそ あんな所にゲームの宿屋見たいな建物が!! あそこで休憩しろってか? (((p(≧□≦)q))) 聞け!勇者まめよ!! このラダムート城の先のカワウ・チヨスイの谷に 伝説の防具が封印されている建物があると言う。 伝説の防具を手に入れて、そのオリハルコン前歯で魔王オ・ジサンを倒すのだ!! Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン まさかの展開です。 と言う事で、なんと第2部に続くらしいです。 時空紀行と言うより妄想紀行になってきてしまった。 それでは次回の勇者まめ、やりたくないけど頑張ります。 博多のおじさん&まめ 進む |
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