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01

序 章

夢を見ていた。
目の前には湖の様に静かな水面・・・ここは何処なんだろう?
夢の中に微かに潮風の香りが漂う。
あぁ、ここは海なんだ。

そんな事を思いながら、夢の中で、この綺麗な風景を眺めていた。
すると遥か遠くから鳥がこちらに近付いて来る。

02

蒼い海の上、風を上手にとらえて、その鳥はぐんぐん近付いてくる。
その雄大な姿に目を奪われる。

しかし、ここは何処なんだ?

03

海面からの上昇気流に乗り、滑らかな軌道で目の前までやってきた。
これは鳶か?
もの言いたげに私を見つめている。

04

鳶の後ろには無数の島々が見えている。
何処かで見た記憶がある・・・しかし思い出せない。

09

小さな島々の間を小船が通り過ぎて行く。
ああ、なんて素敵な風景なんだ。心癒される時が過ぎて行く。

05

あっ、鳶が反転した。

06

夢の中で必死に鳶を追い掛ける。

07

まるで一緒に飛んでる様な気分だ。

目の前に小さな港が見えて来た。
あっ、あの港は・・・

08

鳶が振り返り、「思い出したかい?」と語る。

その瞬間、夢から覚めた。時計を見ると午前5時。

今から行けば現実にこの風景を見れる気がする。

まめ、旅に出るぞ。

進む


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